小説(ノベル)
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君と妖精くん (執筆中)
作: もりあいの
- カテゴリ:児童文学
- 投稿日:'19年1月23日 00:01
- ページ数:0ページ
- 表示回数:656回
- 総合評価:0
- この小説(ノベル)へのコメント:0件
【君と妖精くん】
ある日 君は泣いていた。心も辛そうだ。だから僕は君の元へ行くよ。ようやく。
「わぁっ!」
君は驚いて叫んだ。そりゃそうさ。15cmの定規サイズのオレンジ色の服を着た妖精の僕が君の目の前に現れたのだから。
だから僕は言ったんだ。
「ヘロー。僕リーフ。妖精さ。悩んでる君を助けに来たんだ。」
君は キョトンとした顔をした。そしたら君は今日あった辛かった事を少しずつ僕に話し始めた。
”悔しい。辛い。どうしてあんな事言われなきゃいけないんだ。”
君は泣きそうになりながら。
君どうして泣いてるの?
どうして悔しいの?
教えてよ。僕で良かったら聴くからさ。
僕はうん。うん。と話を聞いていた。最後まで。
やがて君が話し終わったら 君は安心したのか 大粒の涙をこぼしながら泣いてしまった。
辛かったんだね。その苦しみが分かるよ。僕もそうだったんだ。
だけど僕は心を鬼にして言ったんだ。あの言葉を。
「辛いとは思うけど、君は可哀想な自分に酔っているだけだよ。」
君は怒った。”僕は傷ついてるのに。"と。
「それはそうだけど君以上に苦しんでる人は世の中に沢山いるよ。どんな子供だって大人だってそうだよ。誰だって悩みはあるんだ。だけどそれを隠して生きていく。そうゆうもんさ。」
君は”でも”とか言い訳した。ああ懐かしいなぁ。僕もそうだった。でもやっと気付けたんだ。今。
悔しがっていた昔が懐かしい。あの時の僕が。ようやく乗り越えられた。思い返せばそれも楽しかったんだな。
少し感傷的になった。けど僕もそろそろ次に進まないと。
君はまだ言い訳してる。面白いね。だから君に教えてあげる。傷ついた心を治す方法を。
「辛い事があっても時間だけじゃ何も解決しないんだ。人生経験や、色んな経験を積む事で得るものもあるし忘れるものもある。そうやって進んでいくんだ。誰もが。」
・・・ってね。僕が昔、教えて貰ったんだ。最初は僕も理解出来なかったけど。
「だから辛くても笑い飛ばせば良いんだよ。それだけで変わってくるものもあるよ。どんな偉人も辛い事だってあったけど頑張ったんだ。生きてるだけで辛い事もあるけど凄いんだよ。それに気付けば君は変わる。」
僕でも出来たんだ。だから君もきっと出来るよ。
そう伝えた。だからもう僕、行かなくちゃ。
君は”待って、行かないで”と僕に言ってくれた。だからこう伝えた。
また会えるよ。他の人の中に”君”を見つけた時。僕にまた。
そして他の傷ついた人に今僕が君に教えてあげた事を教えてあげてね。
そしたら 今の君にも会えるし 僕にもなれるから。
約束だよ。きっとだよ。
※この小説(ノベル)"君と妖精くん"の著作権はもりあいのさんに属します。
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