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愛の語らい (完結作品)

作: はるらのうた

愛の語らい

浅瀬の浜で遊ぶ二人は、燦々と照りつける太陽の下で愛を語らい、そして将来を夢みていた。


僕はその太陽の光りに反射して女神のように輝く君を見上げて誇らしげに笑ったんだ。


そんな夢のような一時を経て、二人は近くにとまっていた一艘の小舟に乗り込み、君と同じくらいに光り輝く水平線へと向かった。


気がつけば、先ほどまで二人が幸せいっぱいに戯れていた浜はだいぶ遠くにみえて、辺りは海の深い青一色となっていた。


僕は何となく不安にかられて君の顔をソッと覗いた。


すると君も何処と無く不安げな表情で水面に映る自分の顔を覗いていた。


僕は思わず君の手を握った。


そして君を見つめながら浅瀬の浜で語った愛の続きを囁いた。


僕のそんな囁きに、先ほどまで輝くような笑顔をみせて頷いていた君は、まるで僕の声なんか聞こえていないかのように不安げな表情で水面を眺め続けていた。


『ねぇ…わたしがもし、この海の底に沈んだら貴方はどうする?』


僕は動揺したんだ。


それは君の問い掛けにではなく、その沈んだ表情に動揺を抑えきれなかったのだ。


しかし僕はすぐに気を取り直し、笑顔をつくり君への問い掛けに答えた。


『海の底まで潜って、絶対に君を助けてみせるさ』


君は、そんな僕の言葉に少し苦笑い気味に微笑んだ。


僕もまた、そんな君の微笑みに精一杯の微笑みで応えた。


するとそんな時であった。


急な大波が小舟を襲い、小舟は激しく揺れた。


そして僕は海へと落ちた。


君は何とか小舟の縁に掴まってその瞬間を耐えた。


僕は足掻いた。


無様な程に手足をバタつかせて足掻いたんだ。


『さぁ、助けてくれ!!
僕をここから引き揚げてくれ!!』


僕は必死に君に向かってそう叫んだ。


すると君は僕を心配そうに眺めながら僕の方に手を差しのべた。


僕は海の底に引き摺られながらも何とか君の差し出す手を掴もうとした。


『ごめん…もう少し手をのばせないか!?』


僕は君にそう告げた。


すると君は悲しそうな表情を浮かべて差しのべていた手をゆっくりと引っ込めた。


僕は懸命に足掻きなからも、君の行動に焦りを覚えた。


『どうした!?何故!?』


僕のその問い掛けに君は俯いたまま何も答えたかった。


僕はその時、悟ったんだ。


君が僕を助けてくれないことを…。


そして僕は、静かに覚悟をしたんだ。


このまま深い青一色の海の底へと落ちていくことを…。


僕は全身の力が抜けた。


そして燦々と輝く太陽の元で悲しそうな表情を浮かべる君を見つめた。


僕は最後の力を振り絞り君に声をかけた。


あの輝かしい浅瀬の砂浜に、僕の名前を書いて欲しいと…。

※この小説(ノベル)"愛の語らい"の著作権ははるらのうたさんに属します。

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切ない 1
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この小説(ノベル)へのコメント (1件)

優月

'14年11月29日 23:54

この小説(ノベル)を評価しました:切ない

こんばんは☆
ちょっと切ないけど、
小説の中の僕の深い優しさを感じます。

小説かけたりも、スゴいなぁと思います。(^^)

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