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金魚すくい (完結作品)

作: 歌川四季

僕が子供のころ
夜祭りの出店で
金魚すくいをした

白い箱庭の中に
たくさんの金魚が
泳いでいた

たくさんの赤い金魚たちが

僕は
漆塗りのおわんと
和紙の付いた針金を手にした
金魚をすくう勇者だった

だが、金魚はすくえない

何枚紙を破いただろう

出店のおじさんもあきれて
2匹おまけしてくれたよ

たった2匹でも
僕は金魚をすくった勇者だった

金魚をすくった勇者だった僕は
ビニール袋の水たまりの中生きる
金魚を見て夢描いた

この金魚たちが
南洋のマリンブルーの珊瑚礁を
エンゼルフィッシュたちと泳ぐさまを

そして
金魚をすくった僕は
金魚を海へ還したのだ

年は過ぎ
思春期も終わるころの
ある夜
ひとり暮らしを始め
部屋で寝ていた僕は
夢を見た

そこは
深海のように暗い夜の底か
夜の底のように深い深海だった

ちょうちんあんこの鬼火や
異形の深海魚がうろつく

その暗黒の中で僕は出会ったのだ

僕がすくった
あの赤い金魚たちに!

金魚たちは言った

ぼうず
お前のやさしさはありがたかったが
金魚は海では
生きれないんだぜ

お前がしていることは
お前が正しいと思っていても
誰かのためになっているとはかぎらないんだ

そこらへんをよく考えて
お前の行為を無駄にしないように
がんばれよな

※この小説(ノベル)"金魚すくい"の著作権は歌川四季さんに属します。

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