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小説(ノベル)

Black Princess (執筆中)

作:莉遠 / カテゴリ:ファンタジー / 投稿日:'08年2月11日 15:36
ページ数:4ページ / 表示回数:回 / 総合評価:0 / コメント:0件

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第一章  私の大切な人

「姫様ーーー!! 何処にいるんですかーー!」

 全体は灰色の煉瓦で組まれた壁、更には無数の窓、高い天井、そんな場所で、少女の大きな声が辺りにこだました。髪の毛は長く煌びやかな金色をしており、瞳は潤いを持った緑色。長い睫毛と繊細な顔立ちがやけに印象に残る。服装は肩の膨らんだ純白の長袖ブラウスに、漆黒で丈の長いメイド服を纏っていた。
 そんな少女が、ただただ広い城を縦横無尽に駆け回っていた。何かを探しているのだろうか? いや、“何か”というより“誰か”というべきだろうか。
 やがて、相当走ったのだろう。少女は次第に息を切らし始めた。無理もない、この広い城を一人で駆けていれば誰だってそうなる。
 
「み、見つかりませんねぇ」

 少女がこうして、とぼとぼと歩いている最中、一人の少年が少女の方に向かって走ってくる。その足音はだんだんと大きくなり、やがてその姿は目ではっきりと捉えられるようになった。

「おい、見つかったか? リュリ」
「あ、ドードさん、いえ城の中は手当たり次第探したのですが……」

 少年は、少女をリュリと呼びつつ目を合わせた。少年……ドードは、灰色の髪をしており、その髪を頸元に切りそろえ、おかっぱ頭にしている。それだけではなく、左目を髪で完全に覆っていた。瞳は切れ長の空色で、顔立ち自体は普通と言って良いだろう。服装は一般的な剣士が纏うような服で、漆黒をしている。
 ドードは、リュリの肩にそのままどっともたれると、呼吸を整え始めた。彼も彼で、彼なりの精一杯まで誰かを探していたに違いない。リュリも、それに気付かぬ程鈍くはないのでそれを許した。本当は彼女も彼女で、相当キツい表情をしていたのだが。

「俺は城の二階から上は全部見たが、リュリのほうは?」
「私ですか? 私は一階を全てですね。国王様の部屋も食堂のほうも」
「つまり、城の中はこれで全部探したことになるか……城の中は」
 
 ドードはそういうと、窓際に目をふっとやる。今日は雲も少なく、日差しもそうそう強くはない。かといって、決して寒い訳でもない。はっきり言ってしまえば、良い天気である。
 そして、ドードの視線の先、そこには彼の背丈の何倍もあろうかという大木が存在している。その木は、この城の中庭に昔からある木らしいが、詳しい樹齢はよくわかっていない。なるほど、彼の側にある窓からは中庭がとても見やすい。
 やがてリュリもドードの視線の先にあるものに気付いたのか、すこしだけ微笑むと彼に向けて一言、

「今日は、私がいきますよ。ドードさんは説得が下手ですしね」
「馬鹿、あの姫様は誰の説得にも応じないだろ。ただこの時間、俺は嫌いじゃないけどな……無駄な体力使うなよ」


 居所の知れたかくれんぼはおしまい。体力の限界をとうに越えたリュリは、この姫君のお遊びに引導を渡すために、答えのあるべき場所に向かった。
 

※この小説(ノベル)"Black Princess"の著作権は莉遠さんに属します。

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