小説(ノベル)
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「だからって何も僕の話をする事ないだろ!」
話の流れで自分の身の上話がただの話のネタにされている事が気に入らなくなった彼が突然切れる。プンプン怒るヴェルノを見ながら、いつきは眉ひとつ動かさずに雪乃との日常会話の内容についての説明をした。
「何言ってんの。ゆきのんと話す時はいつもべるのの事を話題にしてんだよ?」
「そ、そうなの?」
この説明にヴェルノは思わず雪乃の顔を眺めた。何と無く気まずさを感じた雪乃は頬を赤く染めながら彼に申し訳なさそうに謝った。
「うん、そうなんだ。なんかゴメンね」
「いや、雪乃は謝らなくていいよ。どーせいつきが一方的に喋ってるだけなんだろ」
ヴェルノは謝る彼女を手を振って制止して、会話の矛先をいつきに向ける。この彼の態度にいつきは意地悪そうにニヤリと笑う。
「あら?よく分かってるじゃないの」
「いつきの考えてる事なんて単純だからな」
「だってこんな面白い話のネタが転がってんだよ?話さないなんて嘘だよね」
この何を言っても聞かなさそうな態度にヴェルノは根負けをした。
「く……。まぁいいよ、知らないところで話題になるのはさ」
※この小説(ノベル)"魔法少女いつき"の著作権はにゃべ♪さんに属します。
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