小説(ノベル)
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その状況が飲み込めないガルガルにヨウは勝利を確信したドヤ顔で説明する。
「残念、彼女は魔法少女だべ」
「魔法……少女?新手か?」
「詳しくは知る必要ないべ!」
この機を逃す手はないとヨウは一気に畳み掛ける。混乱するばかりで平常心を失った今のガルガルにイケイケ状態の彼の技を交わす余力はなかった。
その頃、ステッキ攻撃でケンガを撃墜したいつきは苦し紛れに放った一撃が見事に的中した事にただただ驚いていた。
「嘘……当たっちゃった」
「いつき、さっきのは妖怪相手だったから良かったけど……」
「分かってるよ。こんなの人には向けないから」
本当は当てて迷惑がかかるもの全てに気を付けて欲しかったものの、きっと言いたい事は伝わっていると感じたヴェルノはそれ以上の突っ込みはしなかった。いつきは改めて握ったステッキを見つめている。ステッキに内蔵された魔法石は緑色の光が鼓動のように強く弱く一定の間隔で光っている。
それが魔法増幅結晶体の性質なのだけれど、いつきにとってはその光景が不思議で神秘的でずっと見ていても飽きないようだった。
※この小説(ノベル)"魔法少女いつき"の著作権はにゃべ♪さんに属します。
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