小説(ノベル)
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いつきを起こす約束から開放された休日、ヴェルノはいつもゆっくりと眠っている。この日も彼は早起きなんて全然する気もなく、10時までは寝ようとそのつもりでいた。だからいつきに朝の8時過ぎに起こされるなんて想像もしていなかった。
起こすのは得意でも起こされるのは苦手……とか、そんな事もなく、ヴェルノはいつきの強引な揺さぶり攻撃に嫌々目を覚ましていた。
そんな嫌そうな顔をまじまじと見ながら、いつきは目を必要以上に輝かせて彼に話しかける。
「今日だよ!魔法少女のアニメやってるの!」
そう、いつきはヴェルノに魔法少女を見せようとしていたのだ。魔法少女と言ってもアニメによって様々なパターンがあって、そのどれも正解ではあるんだけど、彼女がヴェルノに見せようとしているのはその中でも一番オーソドックスな日曜朝の魔法少女アニメだった。
いつきは毎週このアニメを見ているんだけど、まだヴェルノにちゃんとした魔法少女の説明が出来ていない事を思い出した彼女は、今日こそ彼にこのアニメを見せようと朝から張り切っていたのだ。
「そんなのいつきの説明聞いたからそれで十分だよ……」
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