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小説(ノベル)

赤い華 (完結作品)

作:美咲 / カテゴリ:ファンタジー / 投稿日:'09年10月11日 17:16
ページ数:9ページ / 表示回数:回 / 総合評価:0 / コメント:2件

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7 森の子供

 赤い華は子を避ける。そのためいつしか大人はいなくなり、子は生まれなくなり、子供だけでは生きられず、その数も減っていく。生きているのは子供。怯えて生きて、育った大人だ。誰を探しているのか、何から逃げているのかさえもうわからない。
「助・・・・・・ッ、くれっ!」
 溢れてくる涙が、顔を覆う両手に大雨のように流れ落ちていく。
『もう殺してくれ!』
 何度、そう思っただろうか・・・・・・。
 けど、恐怖に勝るものはなかった。
 夜になると、森の果実が生りそれを食べる。
『変わらない』
『リリがいないだけ、いつもと同じだ』
 雨が降り、慌てて森に逃げ込んで・・・。
「・・・・・・ッ!」
「逝かないで!」
 途中、誰かの掠れ声がしたような気もしたが一心不乱にとりあえず走った。
 森に着き、はあっと大きな息をはくと木によりかかりしゃがみ込む。
「・・・・・・っ、う・・・・・・わぁあああああああ!」
 いきなり遠くで叫び声が聞こえ、見れば雨の降る方で、行く気にはなれずに、両手で両耳をふさぐが聞こえ、泣き声はやまず、
『俺も生きたいんだよ!』
 怖い。行きたいが怖い。
 助けたいと逃げたいが、頭の中がぐちゃぐちゃに掻き混ざる。
「こっちに来いよ!!」
 泣き声がピタッと止まり、小さな駆け音が大きな駆け音へと変わり止まる。
「・・・おにぃちゃん」
 小さな子の小さな手が、震えながら伸びてくる。目を閉じ、泣きそうなのを堪えて、両目を開け両腕を伸ばし、ガバッと少女を思い切り掻き抱いた。

※この小説(ノベル)"赤い華"の著作権は美咲さんに属します。

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