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小説(ノベル)

丘のもみじ (執筆中)

作:エイ / カテゴリ:恋愛 / 投稿日:'09年10月11日 23:23
ページ数:2ページ / 表示回数:1207回 / 総合評価:0 / コメント:0件

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春何番かの風が吹いた。梅雨が近いのに、その気配のない空。
点々と星が散らばっていた。駅周辺の灯りに負けているだけで、空の向こうからは力強い光がまだまだ降りそそいでいるのだろう。
フッと耳をそむける。
先ほどの風にギターの音色が織り込まれていた。
そして無理なく歌声も練りこまれていた。
ただそれを押し返すような人ごみの音。
人ごみの音というのは、革靴と地面の反発。誰の声かもわからないが、一体となったしゃべる声。その他諸々である。
話は少しそれたが、ギターの振動が強い方へと近づいていく。
数人の人だかりが、壁を底辺に半円を描いている。
真ん前で座っているもの、ただ歩いている際に耳に入り、立ち止まったもの。さまざま。しかし全員の視線が、円の中点Oにいる女性をさしている。
その女性は分厚いアコースティックギターを担ぎ、これでもかと弦を響かせ続ける。
そのボリュームに負けない声量で、ストレートな歌詞を観客へ、空へ、自分自身へと向ける。
それが改札を出てすぐのところの風景。
そこから百メートル程駅から離れた場所でも音が聞こえる。
こちらは街頭に照らされて、弦一本一本を繊細に震わせる。
そのアルペジオに負けそうな声が歌だと分かりづらかった。
男はただひたすらにうつむいて誰に向けるでもない曲を空気へと溶かしていった。
もちろん立ち止まるものもいなければ、座って聞き惚れるものもいなかった。

※この小説(ノベル)"丘のもみじ"の著作権はエイさんに属します。

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