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現の中 (完結作品)

作:しろまし/イズム / カテゴリ:ショートショート / 投稿日:'09年10月9日 22:17
ページ数:1ページ / 表示回数:1293回 / 総合評価:1 / コメント:2件

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気が付けば眠っていたようだった。
薄く太陽の見えていた空は夜になり明るい地上にぼんやりと照らされている。
時計の時刻は午前1時を過ぎた辺り。家族はもう寝静まっているだろう。

数時間寝続けた頭はもやがかかったようにはっきりせず、
ベッドから立ち上がり2,3歩歩いたところで立ちくらみに襲われた。
思ったよりも酷いそれに膝が力を無くし床に座り込む。
丁度視界に入った机の上には分厚い参考書の山が見え、テスト前の気の張っていた数時間前の自分の残像が垣間見えた。

普段は勉強なんて更々する気も起きないのに、何を今更。
自身を鼻で笑い、少しの虚無感に襲われてからまた仕方なく立ち上がる。
眠気は無いものの、長時間の睡眠に溜まった疲れがど、っと押し寄せてくる。
床に投げ捨てられていた、すっかり炭酸の抜け切ったぬるいジュースを喉に流してまとわりつく不快感に後悔した。

中途半端な時間のせいで何をする気も起きない。
眠くは無いがもう1度寝てしまおうか。それとも自分の残した問題の山に取り組もうか。
そういえば夕食を取っていないせいで胃が少しキリキリと痛む。
明日もある学校の予習も終わっていない事を思い出し、気落ちした。

(…………鬱陶しい……いや、面倒臭いか)
時間に拘束され望んでもいない物事に翻弄される。
無ければ無いで一抹の不安や寂しさがあるものの、やはりこれは面倒だ。
面倒事は嫌いだ。
だからずっと避け続ける努力をしているのに、どうしてこうも上手くいかない。
それを考えることさえ、面倒だ。

少しどうでもいい事を思い浮かべ、考え、放棄してから、やっぱり眠ることにした。
眠りに落ちなくてもいい。
横になって目を瞑れば知らない間に時間は過ぎてくれる。
予習なんて明日学校でやってしまえばいい。どうせ大した事じゃない。
山積みになった参考書達とテストまでの僅かな日にちが気になったが、
両親の過度な期待に応えることなど今更不可能だ。忘れてしまえ。

軽く頷いて布団に体をねじ込む。
まだ体温で暖かく柔らかい。これは思ったよりも容易に眠りに付けそうだった。
暫く枕元に置いた時計の秒針を眺めて、目を閉じた。
 

※この小説(ノベル)"現の中"の著作権はしろまし/イズムさんに属します。

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この小説(ノベル)へのコメント (2件)

須賀谷 啓

'09年10月10日 02:28

この小説(ノベル)を評価しました:共感

はじめまして、すがたにと申します。

これは、なかなか的確な作品だなと言う印象でした。

意識が不安定な、あの時間。

文字の固さからもっと作品の雰囲気を作れたら良かったかな、とも思います。
では。

しろまし/イズム

'09年10月10日 17:44

はじめまして、イズムです。

なんの構想も浮かばずとりあえず書いてみた結果がこれでした。
眠気と疲れと夜中という状態の不安定な意識。
まぁ、特に何か深いことを考えて書いたわけでもないので未熟万歳なことになりました。

コメントありがとうございました。

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