携帯版 歌詞GET

みんなの歌詞GET   ようこそ ゲスト さん   メンバー登録(無料)   ログイン  

投稿した小説(ノベル)にコメントがもらえるコミュニティ

小説(ノベル)

long long ago... (執筆中)

作:我那覇☆康敏 / カテゴリ:SF / 投稿日:'08年1月13日 12:35
ページ数:3ページ / 表示回数:2305回 / 総合評価:0 / コメント:0件

[広告]

ガンマン.2

 死体と思われた人物は、大きく背伸びをするとゆっくりとした歩調で二人の元に寄ってきた。
 顔からしておそらく三〇代だろう。
 彼はリョウとコーイチがもっている鞄をしばらくじっと見つめると、また背伸びをした。
「……それは食料か?」
「は……はい」
 答える義理も無いのに答えてしまった……
 しまった。
 これがこの人に盗まれたら……
 しかし、リョウの不安をよそに男は鞄を盗もうとはせず、ただじっとマンホールを見つめた。
「あ……あの……」
「大体四〇〇mって所か……」
「あのぉ」
「パン一つと水をコップ一杯くれ。そしたら助けてやる」
 男はそう言うとマントの中から銃を出した。
「それは……!」
 驚くコーイチを尻目に、男はゆっくりとした口調でリョウに近づいた。
 どうしよう……
 この人に食料を渡して良いのだろうか?
 渡したところで逃げ切れる保証は……
 けど、何もアテが無いよりは……
 散々迷った末、リョウは男にパンと水を渡した。
「約束ですからね。必ず助けてくださいよ」
「あぁ……ところで追手は何匹ぐらいか?」
「確か……十〜十五」
「十三匹」
 コーイチが正確な数を告げると男は「そうか」と呟いて銃を外に向けて発砲した。
 カラン!
 遠くで缶が倒れた音がする。
「飛び出せ!!」
 リョウとコーイチは男の声に押されるようにマンホールに向けて飛び出した。
 イスバロクは缶の方に一瞬気を取られてしまい、それが命取りになった。
 リョウ達の後に飛び出した男は機関銃を発砲。
 その場にいるイスバロクが次々と倒れるのが音だけでも分かった。
「す……すげぇ」
 思わず声をあげるリョウの側で、コーイチはマンホールのふたを外した。
「ほら、行くぞ!」
「ちょっと待って」
 リョウは荷物をコーイチに渡すと、男に近づいた。
「助けてくれたお礼に家でお茶でも飲んでいってください」
「……いや、良い」
「けど、この先いつ食べれるか分かりませんよ。この道はもう使わないだろうし」
 これは多分間違いない。
 イスバロクが十数匹も殺された所を彼らが解放しっぱなしにするとは考えにくい。
 おそらく、マンホールを溶接するなりなんな利して二度と使えないようにするだろう。
 だから、此処で生活してる男が食べ物にありつける可能性は極端に低い
 これで少しは反応するだろう。
 そう思ったが期待に反して男は興味なさそうにぽりぽりと頭を掻いて、もといた場所に向かって歩き始めた。
 が、その直後彼の腹から大きな虫の音が響いた。
 男の顔がばつが悪そうに赤くなっていくのがしっかり確認できた。

※この小説(ノベル)"long long ago..."の著作権は我那覇☆康敏さんに属します。

この小説(ノベル)の評価
評価項目評価数
合計 0
[広告]

この小説(ノベル)のURLとリンクタグ

この小説(ノベル)のURL:
この小説(ノベル)のリンクタグ:

コメントを書く

登録済みのユーザーは ログイン してください。
登録済みでない方は 新規登録 してください。

新規メンバー登録(無料)
第4回みんなのライトノベルコンテスト「しまのわライトノベルコンテスト」
  • 公式サークル みんなの歌詞
  • 公式サークル みんなの詩(ポエム)
  • 公式サークル みんなの小説(ノベル)
  • 公式サークル みんなのイラスト
  • 公式サークル みんなの写真(フォト)

ランキング

※ここでは2018年5月17日のデイリー表示回数ランキングを表示しています。※同順位者が多すぎる場合はすべてを表示しきれない場合があります。

サポートサイト

J@P